書評:禁忌の子

ヘルスケアとは路線が違いますが、普段滅多に小説を読まないDr.心拍が一気読みするほどハマった小説をご紹介します。

今回ご紹介するのは、現役医師が書いたミステリー小説「禁忌の子」になります。医師をしながらミステリー小説も生み出せるなんて非常に多才な先生ですよね。

導入部分から一気に引き込まれていきます。内容についてはネタバレになってしまいますので触れませんが、何と言っても医療現場を知る医師だからこその詳細な描写が臨場感を高めていると思います。

一方で一般の方にもわかるように専門用語にはその都度注釈がなされているので理解しやすいのではないかと思います。

救急医を主人公として旧友医師との展開が自制などを意識しながらワクワク、ドキドキするように一気読みしました。ご興味のある方はこちらより読んでみてください。

次回作も楽しみにXアカウントもフォローさせていただいています。

以下内容を東京創元社HPより引用

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。

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この記事を書いた人

呼吸器内科の勤務医とライター、ヘルスケアビジネスに取り組んでいる。多様化する医師のキャリア形成とそれを実現するための「複業」に関する発信と活動を行っている。
ヘルスケアに関わる情報発信と人をつなぐことを目的としたメディア「Dr.心拍のヘルスケア最前線」を2024年9月リリース。
肺がんコミュニティや医師キャリアコミュニティを運営。
各種医療メディアで本業知見を生かした企画立案および連載記事の執筆、医療アプリ監修やAI画像診断アドバイザー、また、ヘルステック関連スタートアップ企業に対する事業提案などのコンサル業務を複数行う。
事業を一緒に考えて歩むことを活動目的としている。

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