境界のない医療を目指す、Antaa(後編)

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進化するサービスと今後の課題


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(出所:アンター株式会社)

さて、前編ではAntaa代表の中山先生にずばり質問をぶつけてみました。「これまで御社のサービスは、症例について実名で医師同士で相談し合うAntaa QA、動画で学べるAntaa Channel、スライドシェアのAntaa Slide、そしてAntaa Academiaと発展しています。その発展は、伝達コンテンツの拡大 (LINEから掲示板、動画、プレゼン内容へ)や、医師の意思決定課題対象の拡大 (症例検討から医局内提案、そして医局内マネジメント) へと増えていますが、このサービス発展の着想は、何がきっかけだったのでしょうか?」

その回答は以下の通りでした。
「当初はAntaa SlideがAntaaの始まりでした。様々な勉強会が世の中にある中で、物理的や時間的に勉強会に行くことが出来ない環境で働く医師であっても、情報を得る機会を作れないかと考えたのが着想でした。ただAntaa Slideを当初行う中で共感を得られず、自分が出せる価値とはなにだろうと考える中で、整形外科の相談に答えることを考えAntaa QAをスタートしました。そのあたりについては下記記事がまとまっておりまして、ご参考いただけますと幸いです。
“専門外の患者”をチームで救え!医療現場の「大問題」に挑むアプリ:WBS、 テレ東プラス、
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2018/017579.html

その後勉強会運営を行ったりする中で、リアルでは行けないとの声をもらいオンライン配信をスタートしたり、マネジメントを学ぶ場が欲しいとの声をもらいAntaa Academiaをスタートしました。参加する先生方の要望やAntaaで一緒にこれがやりたいなどの声から始まったことも多いです」

Antaa Slideだけでなく、医師同士の相談をAntaa QAで実現しています。また経営やマネジメント、リーダーシップなどを学べるAntaa Academiaは参加資格を医師あるいは医学生に限定していて、私も参加して学びたくなるような内容に感じました。

さらに次のような質問をしてみました。
「うちうちの相談であれば可能であった情報共有も、法人が提供するサービスで医薬関連とすると、制約もあったかと思います。大きく、規制/リソース(技術・資金)/慣習/組織ルールとあるかと思われますが、どのようにしてサービス改善と制約の折り合いをつけていったのでしょうか?」

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アンター株式会社代表取締役:中山 俊 氏 (出所:アンター株式会社)

「はい、様々な制約はあるものの、その制約についてはご迷惑が掛かる可能性がある方がいればそこに適切に配慮するようにしております。使う方が使いやすいことは大事ですが、例えばそれで患者さんにデメリットがあってはいけないですし、啓蒙や適切な介入を行っています。ただ全てに目が行き届くわけではないため、参加される先生方の意識度合いが上がったり、文化や制度における理解が深まるように進めていきたいと思っています」

事業を進め、拡大していくだけでなく、様々な制約を考慮して適切に進めていくAntaaの試みはとても興味深いですね。私自身、Antaa Slideはもちろん、Antaa Q&Aもアプリをダウンロードして時々様々なコンテンツを拝見し、勉強しています。今後のさらなる飛躍が楽しみに思います。

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(出所:アンター株式会社)

(了)


【出典】

この原稿の執筆に際し、掲載企業からの謝礼は受けとっていません。


株式会社シーエムプラス「LSMIP」から許諾を得て転載する。
境界のない医療を目指す、Antaa(後編) | LSMIP

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この記事を書いた人

呼吸器内科の勤務医とライター、ヘルスケアビジネスに取り組んでいる。多様化する医師のキャリア形成とそれを実現するための「複業」に関する発信と活動を行っている。
ヘルスケアに関わる情報発信と人をつなぐことを目的としたメディア「Dr.心拍のヘルスケア最前線」を2024年9月リリース。
肺がんコミュニティや医師キャリアコミュニティを運営。
各種医療メディアで本業知見を生かした企画立案および連載記事の執筆、医療アプリ監修やAI画像診断アドバイザー、また、ヘルステック関連スタートアップ企業に対する事業提案などのコンサル業務を複数行う。
事業を一緒に考えて歩むことを活動目的としている。

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